英語において、主語と動詞は原則1度までしか使うことはできない。
しかし、ある程度慣れてくると、複数の文章を使って何かを伝えたい場面に遭遇することがあるだろう。
この記事では、そんな時に必ず使用される、接続詞についての解説を行なっていく。
接続詞の使い方や分類についての基礎事項について一緒に考えてみよう。
この記事は英語を1からしっかりと学びたいと思っている人や接続詞のあやふやな認識をしっかりとしたものへ昇華させたい人に向けた記事である。
基礎が固まっている場合には読み飛ばしてもよいだろう。 (筆者としては読んで貰えると嬉しいが……)
接続詞とは何なのか
では早速接続詞について解説していこう。
接続詞とは文章や文の要素を結びつけ、関係性を構築するための単語や語句である。
となった人もいることだろう。まだ読むのをやめないでほしい。
接続詞は、文と文を繋げて意味のつながりを作り出すことができるもの、これでいったん了解してもらいたい。
以下は接続詞の例である。
and・but・so・nor・because・when・as・that・unless など。
これらの使い方を確認していこう。
等位接続詞
まずは等位接続詞について解説する。
等位接続詞とは、主節と主節、句と句、単語と単語など、同じ階層にある要素を結びつける接続詞のことである。
等位接続詞によって結合される文章は、同じ重要度や階層にありお互いに対等な関係にあり、それぞれの要素は単独でも意味が成り立つ。
実際に等位接続詞を例文で確認してみよう。
① She likes to read novels and watch movies.
(彼女は小説を読むのが好きで、映画を観るのも好きだ。)
② It's sunny, but it's cold outside.
(外は晴れていますが、寒い。)
③ I couldn't attend the meeting, for I was sick.
(私は病気だったから、会議に出席できなかった。)
①は単語と単語を繋ぐ等位接続詞の例である。
今回は”read”と”watch”を結びつけている。
②,③は文と文を繋ぐ等位接続詞の例である。
今回は②においては”It’s sunny”と”it’s cold outside”を結びつけている。
③においては”I couldn’t attend the meeting”と”I was sick”を結びつけている。
文と文を繋ぐ場合、等位接続詞の前に”,(カンマ)”が入る点もよく覚えておこう。
従属接続詞
次に従属接続詞について解説する。
従属接続詞とは、主節と従属節を結びつけ、文の中で従属節が主節に依存している関係を表現する接続詞のことである。
従属接続詞によって導かれる従属節は、単独では意味が完全に通じず、主節と組み合わせることで完全な文が形成される。
ここで従属節について補足をしておく。
従属節とは主語と動詞で意味を成す塊(節)が名詞や形容詞、副詞の役割を果たす節を意味する。
言葉では理解しづらいと思うので例文を使って確認してみよう。
以下は従属接続詞を用いた例文である。
① I stayed home because it was raining. (雨が降っていたから、私は家にいた。) ② The woman who is wearing a red dress is my sister. (赤いドレスを着ている女性は私の妹だ。) ③ He asked me if I could help him. (彼は私に手伝ってもらえるかどうか尋ねました。)
①は理由を表す副詞節を用いた例文である。
“because it was raining”は家にいた理由を表しており主節である”I stayed home”を修飾する副詞の役割をしていると言える。
②は名詞を修飾する形容詞節を用いた例文である。
“who is wearing a red dress”は名詞である”the woman”を修飾しており、この点で”who ~ dress”は形容詞の役割をしていると言える。
③は目的語として働く名詞節を用いた例文である。
“ask”は二重目的語で”ask 人 物”の形で「人に物を尋ねる」の意味で使われるが、今回は物の部分に”if 〜 him”がが入っており、その点で名詞(目的語)の役割をしていると言える。
まとめ
この記事では接続詞の基本知識についての確認を行なってきた。
本日のまとめは以下の通りだ。
①接続詞とは文章や文の要素を結びつけ、関係性を構築するための単語や語句である
②等位接続詞とは、主節と主節、句と句、単語と単語など、同じ階層にある要素を結びつける接続詞のことである
③従属接続詞とは、主節と従属節を結びつけ、文の中で従属節が主節に依存している関係を表現する接続詞のことである
以上の特徴をよく押さえて、接続詞をマスターしよう。