修飾語の理解を深めたい ・文型の理解を格段に深めたい ・長文読解ができるようになりたい ・自分で文章を書けるようになりたい ・英語の基本を抑えたい 難易度★★★★⭐︎ 優先度★★★★★ 総合おすすめ度★★★★★
文の構成要素とは?
結論から言うと、文章は細かく区分すると5つの要素から構成されるのである。
また、それぞれの要素になれる品詞は決まっており、それらを把握することで文章の把握や自身で文章を作ることが容易となる。
この記事では文の構成要素の基礎的な概念について触れていく。
英語を学ぶには欠かせない知識となるのでぜひ抑えよう。
文型を構成する要素について
文章は何で構成されてるの?
5文型に分類できる文章は大きく主部と述部に分類ができる。
また、その主部と述部を細かく分類すると五つの要素から文章が構成されることがわかる。
主部と述部とは何なのかを確認しつつ五つの要素について確認をしてみよう。
主部
主部は文中での動作主を表す主語とその主語を修飾する修飾語(部)の二種類に分類できる。
修飾語については主部以外にも出てくるため、記事の最後に紹介をする。
主語
英語の学習において必要不可欠なのが”主語“である。主語は文中での動作主を表していて、動作を誰が起こしたのか(能動態)、あるいは誰が受けたのか(受動態)を表す。
英語で主語は“subject”と言いその頭文字を取って“S“と表される事がよくあるので覚えておこう。
ほとんどの場合、この主語の和訳をする際には“~は”あるいは“~が”となる。
また、主語として取れるのは名詞や代名詞、またはそれに相当する名詞句、名詞節などである。
実際に例文を使って確認してみよう。
例題① ・My name is Tom. (私の名前はTomだ。) 例題② ・Tom was reading that book then. (Tomはその時あの本を読んでいた。)
例題の中で青のマーカーが英語に引かれている部分が英語の文の中で主語となっている。それぞれ赤マーカーで引かれている部分を見てみると”~は”となっている事がわかるだろう。
述部
主部以外の文の構成要素を述部というように呼ぶ。
述部は動詞・目的語・補語・修飾語の四つの要素から成り立つ。
動詞
主語に並び必要不可欠である要素として”動詞“があげられる。動詞は文中で動作や状態を表す。
動詞は述部の核となる部分なので英語の文章を読解する時は動詞を見つける意識を常に持とう。
英語で動詞は”verb“と言いその頭文字を取って”V“と表される事がよくあるので覚えておこう。
動詞には動作を表す動詞(動作動詞)と状態を表す動詞(状態動詞)の二種類がある。
実際に例文を使って確認してみよう。
例題③
Tom plays soccer well.
(Tomはサッカーをする。)
例題④
He knows the woman dancing on the stage.
(彼はステージ上で踊っている女性を知っている。)
例題③が動作を表した動詞の例、例題④が状態を表した動詞の例である。
目的語
動詞の動作や行動の対象を表しているのが”目的語“である。
英語で目的語は”object“と言いその頭文字を取って”O“と表される事がよくあるので覚えておこう。
和訳をする際には”~に”や”~を”と取るのが一般的である。
目的語になるのは、主語同様、名詞や代名詞もしくはそれに相当する名詞句や名詞節である。
例文を使って確認してみよう。
例題⑤
・My parents allowed me to go to Tokyo with my friends..
(両親は私に友達と東京に行くことを許可した。)
例題⑥
He plays the guitar well.
(彼はギターを上手に演奏する。)
例題⑤は”~に”と和訳をする。この和訳をする際の多くは、目的語に人を表す名詞が入っている。
例題⑥は”~を”と和訳をする。この和訳をする際の多くは、目的語に人以外を表す名詞が入っている。
補語
“補語”は文中で主語・動詞・目的語の三つで意味が十分に通じない場合にその補足をするという性質がある。
補語は英語で”complement“と言いその頭文字を取って”C“と表される事がよくあるので覚えておこう。
補語を取れる品詞は名詞・形容詞の二種類である。またこれらと同等の働きをするものについても補語となる事ができる。
(*副詞が補語になる事ができると説明する参考書が多く存在するが、日本の英語に対する考え方では副詞を補語と考えないものがメジャーであるように私個人としては感じるのでここでは副詞は補語を取らないと結論づける。)
補語には特にこれといった正しい訳の取り方は存在しない。そのため英語初学者にとって補語を正確に和訳するのは少し難易度が高いと言える。
また、補語の特徴として、文章の中で補語が必要な場合は省略をすると文の意味が通じなくなってしまうという事が挙げられる。後に出てくる修飾語との違いはここにあるのでよく覚えておこう。
例文を使って確認してみよう。
例題⑦
・His name is Ken.
彼の名前はケンだ。
例題⑧
・Tom found it difficult to become teacher.
Tomは教師になることは難しいことが分かった。
例題⑦では”His name”が何であるのかを”Ken”を使って説明している。目的語であれば“~に“や“〜を”と和訳をとることからこれは目的語ではなく補語である事が読み取れる。
例題⑧では”it”が何であるのかを”difficult”を使って説明している。
“it”は”to become teacher”のことを指していると考えれば、この段落では”教師になることは難しい”と意味が通る。
修飾語
修飾語については読まなくとも最低限の文型の理解はできるが、知っていると文型の理解がしやすいので余力があれば覚えよう。
修飾語とは文の要素であるS(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)の意味の補足をする要素である。
修飾語は英語で”modifier“というのでその頭文字を取って”M“と表される事がよくあるので覚えておこう。
修飾語になれる品詞は形容詞、副詞の二種類であり、それと同等の働きをするものに関しても修飾語となる事ができる。
また、前置詞+名詞の組み合わせも基本は修飾語句と見なすことを是非とも覚えていてもらいたい。
実際に例を使って確認してみよう。
例題⑨
・ He completely give up studying economics.
(彼は完全に経済学の勉強をやめた。)
例題⑩
・The boy dancing on the stage is Tom.
(ステージ上で踊っている男の子はTomだ。)
例題⑨は副詞の修飾語の例である。諦めるの意味の”give up”に対してその状態の説明をする副詞の”completely”(完全に)がついている。
例題⑩は形容詞と同じ働きをしている分詞と呼ばれる文法である。今回の分詞は”dancing on the stage”であり、男の子の意味の”the boy”の特徴を付け加えていることから修飾語と呼べる。
練習問題
下線部はS ,V ,O ,C, M のどれであるか答えよ。
① My boss and I are going to meet new CEO in our office tomorrow.
②Before moving this town, I would often go to the park.
③ Whoever wants to join this event should apply for info session.
*info session : 説明会 *apply for : 〜に申し込む
④He has been playing soccer for two hours.
⑤My dream is to become teacher.
解答・解説
① O ”new CEO”は誰に会うのかという対象を表している。meetは後ろに合う対象を表す目的語が入ることを覚えておこう。
和訳)私と上司は明日、事務所で新しいCEOに会うつもりである。
② V “go”は文章の中での動作を表しているため、動詞の働きをしている。
和訳)この街に引っ越してくる前は、よく公園に行ったものだ。
③ S “Whoever”は後ろに動詞を続けて”〜したい人は誰でも”と和訳を取り、その一塊を主語と取る。
和訳)このイベントに参加したい人は誰でも説明会に申し込むべきだ。
④V 現在完了進行形を使って”〜し続けている”と和訳をする。今回の文では”サッカーをし続けている”と文章中での動作を表している動詞である。
和訳)彼はサッカーを2時間し続けている。
⑤C be動詞の後ろには補語をとる。今回の文章では主語の”my dream”が補語の”to become teacher”とイコールの関係となっている。
和訳)私の夢は教師になることである。
まとめ
前述した通り、文の構成を知ることは英語を極める第一歩です。
何度も復習してできるようにしよう。